転職サイトの中の人(@tennakanohito)です。
中の人は現在、ある転職サイトの事業部長をしつつ、週末は副業で友人が経営するスタートアップの支援をしています。25歳年収300万円から4回の転職を重ねた結果、30代半ばで年収1,300万円程度を得ることができました。
本日は中の人自身の転職体験談と転職業界の中の人の視点を基に、「オススメする/オススメしない転職サービス」について徹底的に解説したいと思います。
下記の目次から興味のある章からお読みください
【執筆者】
転職サイト/就活サイトの中の人
某転職サイトと就活サイトの事業部長です。元コンサルタント。人材業界10年目で自分も4回転職。転職市場はブラックボックスが多い事に問題意識を感じ、本サイトにて「忖度なく」知っている事を話します。twitterフォロワーは合計5,000名超。
twitter:就活サイトの中の人
twitter:転職サイトの中の人
- 中の人の4回の転職遍歴
- 年収400万円以下の時の転職(中の人1回目の転職)
- 年収400万円~600万円の時の転職(中の人2回目の転職)
- 年収600万円~800万円の時の転職(中の人3回目の転職)
- 年収800万円~1000万円以上の時の転職(中の人4回目の転職)
- 中の人が年収1,000万円以上になれた理由
中の人の4回の転職遍歴
中の人は新卒の時、人材業界のあるベンチャー企業に就職しました。しかし、その会社は中々ビジネスが当たらず業績不振に。そこにリーマンショックが重なり、あえなく倒産してしまいました。
中の人は当時新卒3年目で年齢は25歳でした。経営不振の会社に身を置き続けた結果、25歳で倒産した時の年収はわずか300万円程度でした。
そんな中の人の今までの転職遍歴と、それぞれの転職で使用した転職サービスをご紹介すると下の図の通りでした。
中の人が4回の転職で使用した転職サービス(25歳300万→30代中盤1300万)
こちらをご覧いただくと、中の人が利用した転職サービスは、中の人の年収とキャリアが上がるごとにどんどん変わっていったことが分かると思います。
自分で4回の転職をして分かったのですが、自分にとって有効な転職サービスは自分の年収・キャリアによって下記のように違います。
現在の年収 |
使うべき転職サービス |
---|---|
年収400万以下 |
〇:リクナビNEXT ×:リクルートエージェントのような「転職エージェント」はまだはやい。 |
年収400~600万 |
〇:リクルートエージェント や ×:リクナビNEXTのような「通常の転職サイト」は段々合わなくなってくる。 |
年収600~800万 |
〇:エージェントはコンサルならコンコードやアクシスコンサルティング 〇:この時期から ×:リクルートエージェントやdodaのような「総合型転職エージェント」は段々合わなくなるので卒業。 |
年収800~1,000万以上 |
〇:同じく「業界特化型転職エージェント」と「ハイクラス層向け転職サイト」を併用すべきだが、年収600~800万の時以上に、 |
ここからは中の人の過去の転職で「なぜ、この年収の時にこの転職サービスを利用したのか/利用しなかったのか」を、場面ごとに解説したいと思います。
年収400万円以下の時の転職(中の人1回目の転職)
ここからは、中の人が25歳年収300万円だった時、つまり1回目の転職体験談をお話しします。
25歳で会社が倒産した当時、まず中の人はリクルートエージェント に相談しました。なぜなら、求人数を多く保有していることで業界でも有名だったからです。リクルートエージェントは多くの求人を紹介いただきました。20件ぐらいでしょうか。
しかし結論から言うと、1回目の転職はリクルートエージェントでは中々転職活動がうまくいきませんでした。問題が2つありました。
一つは希望条件に合う求人が少なかったこと。もう一つは、いざエントリーをしても、中々選考に通過しなかったことです。
なぜか。理由は、転職エージェントを有効活用するには、中の人はまだ社会人経験が足りなかったからでした。
ここで「転職エージェント」と「転職サイト」の違いについて解説します。
【転職エージェントとは】
【転職サイトとは】
以上を踏まえると、経験の少ない年収400万円以下の時は、転職エージェントよりも転職サイトの方がよいことが多いです。逆に年収500万円以上になると、普通の転職サイトは自分に合わなくなります。
中の人の場合は「経験不足」という理由から、リクルートエージェントからご紹介いただいた求人は、すぐ弾切れになってしまったというわけです。だから仕方なく、様々な転職サイトに登録して、自分の志望に合う求人をとにかくかき集めて応募しました。
幸い中の人は人材業界にいたので知っていたのですが、転職サイトは大手4社の「リクナビNEXT 」「
doda 」「マイナビ転職」「エン転職」を使えば、世の中の転職サイトの求人はほぼカバーすることができます。今ならば「キャリトレ」や「Wantedly」も加えると完璧でしょう。
(※転職サイトを複数使った方がよい理由は「なぜ転職サイトによって載っている求人が違うのか?」の記事でも解説しています。)
そのため、この4つの転職サイトを併用し、毎週新しく掲載される求人を見て、希望条件に合った求人に次から次へ応募しました。
そのおかげで、中の人は会社を解雇されてから3か月後に、doda経由で無事当時希望していたIT系のベンチャー企業に転職することができました。年収も300万円から350万円に少し上がりました。
以上は中の人の体験談でしたが、この年収400万円以下と年収が低い時期は、「応募数」がどうしても必要になります。だから、転職エージェントだけでなく転職サイトを多く利用するようにしましょう。
年収400万円~600万円の時の転職(中の人2回目の転職)
ここからは、中の人が28歳年収450万円だった時、つまり2回目の転職体験談をお話しします。
この時僕はIT系のベンチャー企業に3年間務め、法人営業・商品企画・Webディレクター・新規事業立ち上げメンバーと幅広い仕事を経験していました。年収は450万円程度でした。世間の平均よりまだ少し低い年収でしたね。
転職のきっかけは、中の人が新卒の時から抱いていた「新規事業を自分で立ち上げたい」という思いでした。当時の中の人には、新規事業をゼロから企画するスキルはまだなく、その会社で働き続けてもそのスキルは身につきにくいと感じていました。そこで、他社で修行したいと考えるようになったのです。
色々考えた末、当時中の人が志望したポジションは下記の2つでした。
- 新規事業に強いIT系メガベンチャーの企画職
- コンサルティングファーム
志望ポジションは2つとも、求職者からの人気が高い一方で、優秀な候補者でないと受からない「レベルが高い」採用ポジションになります。
そこで中の人は「普通の転職サイトでは今回の転職は無理だろう。転職エージェントに相談しよう」と思いました。だから今回は、1回目の転職で頻繁に使っていた「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「エン転職」は一切使いませんでした。
なぜか?
なぜなら、「年収400万円以下の時の転職」の章で解説したように、レベルが高い求人・年収500万円以上の求人は、転職エージェントにある場合がほとんどであり、転職サイトにはないからです。
(※転職エージェントにしかレベル高い求人がない理由はこちらの記事で詳しく解説しています。)
そこで10社の転職エージェントに早速連絡し、2週間位かけて各社の保有求人と中の人の希望条件の相性をざーっと確かめました。そして、前回の転職で内定を得た総合型エージェントである「doda 」と、コンサル業界特化型エージェントである「ムービン・ストラテジック・キャリア(以下、movin)」の2社をメインエージェントに選び、転職活動を開始しました。
なぜ中の人は10社の転職エージェントに会い、なぜこの2社の転職エージェントにしたのでしょうか?
転職エージェントは、「業界特化型」と「総合型」の2つがある
転職エージェントには、リクルートエージェントやdodaに代表される「総合型エージェント」と、movinやコトラに代表される「業界特化型エージェント」の2種類があります。それぞれ強みと弱みがあります。
つまり、
- リクルートエージェントやdodaの強みは、「幅広い求人量」
- movinやコトラの強みは、「特定業界の求人量」「選考対策の質」
だということです。
そこで28歳の時の中の人は「今回の転職では、総合型エージェントと業界特化型エージェントの両方の強みを活かそう」と考えました。だからdodaとmovinの両方をメインとしたというわけです。
当時の中の人はコンサルティング業界を志望していたので、業界特化型エージェントについては、当時のコンサル業界No.1エージェントだったmovinを選びました。
(※ちなみにもし今だったらコンコードに相談していたでしょう。詳しくはこちらの「戦略コンサル転職でオススメする/おすすめしない転職エージェント」の記事で理由を解説しています)
エージェント10社から紹介いただいた求人は合計80件ぐらい。そして中の人の志望に合った求人は、合計8件ぐらいだったでしょうか。現職で働く合間に、その8件を順番に受けました。
そして無事3か月後、doda経由で「IT系メガベンチャーの企画職」、movin経由で「コンサルティングファーム」の両方から内定を得ることができました。そして後者に進むことにしました。
最後に、中の人が28歳の時はまだ「ビズリーチ」のようなハイクラス層向け転職サイトは使いませんでした。なぜならハイクラス層向け転職サイトは年収500万円以上の人でないと、まだ効果を発揮しないからです。「ハイクラス転職サイト層向けの利用メリット・選び方」については、このあとの転職で解説します。
年収400万円~600万円の時に有効な転職サイト・転職エージェント
【総合型転職エージェント】
サイト名 |
理由 |
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日本最大手の総合型転職エージェントです。年収400~500万円台の時はまだキャリアが浅い方も多いので、最も求人数を重視できるリクルートエージェントにまず相談すると良いと思います。 |
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日本第2位の総合型転職エージェントです。求人数はリクルートエージェントと同じ位多く、リクルートが提案しない求人も多く持ちます。リクルートエージェントと併用するとよいと思います。 |
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日本第3位の総合型転職エージェント。実はJACは年収600~2000万円台の求人や外資・グローバル企業の求人に強みを持っており、年収600万円以上の方の転職決定数では国内トップ。年収600万円以上の転職でも重宝する総合型エージェントです。転職で年収を重視したい方は併用するとよいと思います。 |
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日本第4位の総合型転職エージェント。「リクルートエージェントやdodaやJACが提案しなかった求人を引き出せないか?」という用途で使うとよいでしょう。 |
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日本第5位の総合型転職エージェント。マイナビエージェントと同じく、「リクルートエージェントやdodaやJACが提案しなかった求人を引き出せないか?」という用途で使うとよいでしょう。 |
【業界特化型転職エージェント(業界別)】
コンサルティング業界 |
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金融業界(※職種により順位は若干変動) |
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ベンチャー・スタートアップ |
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外資系 |
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経営幹部、PEファンド、総合商社 |
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ITエンジニア |
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消費財・ラグジュアリー業界 |
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年収600万円~800万円の時の転職(中の人3回目の転職)
ここからは、中の人が30歳年収750万円だった時、つまり3回目の転職体験談をお話しします。
3回目の転職の時、中の人はコンサルティングファームで2年ほど働いたところでした。年収は750万円程度でした。もし会社に残っていれば、あと2,3年後には年収1,000万円に到達していたでしょう。
しかし当時、中の人は「新規事業を自分で立ち上げたい」という思いが強くなっており、どうしても事業会社に転職したいと考えていました。
コンサルでは新規事業の企画立案をする機会は何度かありました。しかし、提案した新規事業を「実際にやるか否か意思決定」し「実際に立ち上げる」のは、中の人ではなく顧客自身でした。
それを歯がゆく感じていました。中の人は自分の企画を自分でやってみたかったのです。
この3回目の転職活動の時、中の人が志望していたポジションはピンポイントでした。「人材業界で新規事業に強い企業の企画職」のみです。実は1回目の会社が経営不振で倒産になったこともあり、「新規事業を自分でやるなら人材業界で」と考えていたのです。
今回の転職でも、中の人が志望していたのは「経験者採用」のポジション。そして既に中の人は年収700万円以上あります。
だから中の人は3回の転職は「業界特化型エージェント」と「ハイクラス層向け転職サイト」をメインに利用することにしました。
まず業界特化型エージェントは、人材業界も含みベンチャー全般に強い「for Startups」と「プロコミット 」を利用することにしました。そしてハイクラス層向け転職サイト「ビズリーチ」も併用し、じっくり半年間転職活動を行うことにしました。
一方で、3回目の今回はリクルートエージェントやdodaのような総合型転職エージェントには一社も相談しませんでした。なぜなら、「年収400万円~600万円の時の転職」の章で解説したように、年収700万円を超えてくると、リクルートエージェントのような総合型転職エージェントはあまり役に立たなくなってくるからです。
そして3か月間転職活動を行った結果、「人材業界の企業」から3社内定を得て、その内の1社に移ることにしました。
年収は100万円ダウンとなる転職でしたが、このときはやりがいを最重視しました。おかげで入社後にすぐ新規事業を立ち上げ、早期に黒字化することができたので、この転職は正解だったと思います。
ここで、年収600万円以上の方に向けて「良い転職エージェントの見つけ方」について少しアドバイスしたいと思います。
良い転職エージェントの見つけ方
「ビズリーチ」や「リクナビNEXT」に会員登録すると、色々な転職エージェントから「僕はこの業界に強いです!」と大量にスカウトが来ると思います。一見どれも似たエージェントに見えると思いますが、エージェントの質は会社により天から地ほど違い、どのエージェントに相談するかであなたの転職の成否は大きく変わります。
ではどうやってエージェントの質を見極めるか?中の人が推奨する方法は2つです。
1)詳しい友人にオススメのエージェントを聞くこと。具体的には「志望業界の元人事の友人」or「志望業界に精通している転職エージェントの友人」に聞くことです。すると、「ああ、この業界なら〇〇さんが強いよ」と鋭い意見をもらえるでしょう。
2)ビズリーチなどでエージェントからスカウトが来たら、とにかく全員一度会ってみて下さい。そして志望業界に特化した質問をして「業界知識を試して」みて下さい。なぜなら、業界知識はエージェントの質と正比例するからです。質の悪いエージェントは、業界知識がありません。これを繰り返せばあなたにとってベストなエージェント集団を構築することができます。
ちなみに中の人が各業界でオススメの転職エージェントについては、前章でもご紹介しましたが下記にもう一度ご紹介させていただきました。エージェント選びの参考になれば幸いです。
年収600万~800万円の時に有効な転職サイト・転職エージェント一覧
【日本で有力な業界特化型転職エージェント(業界別)】
コンサルティング業界 |
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金融業界 (※職種により順位は若干変動) |
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ベンチャー・スタートアップ |
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外資系 |
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経営幹部、PEファンド、総合商社 |
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ITエンジニア |
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消費財・ラグジュアリー業界 |
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【この時期に有効なハイクラス層向け転職サイト・総合型転職エージェント】
サイト名 |
理由 |
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日本最大のハイクラス層向け転職サイト。年収600万円が近づいてきたら必ず登録すべきサイトだと思います。中の人は3回目の転職以降は必ず利用しており、年収1,000万円以上を実現した転職はビズリーチ経由で決まりました。年収1,000万円を超えた今でも外せないサービスです。 |
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世界最大のハイクラス層向け転職サイト。外資系企業やグローバルな環境で働くことを目指すなら必ず登録するとよいと思います。 |
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年収600万円~年収2,000万円の方の転職決定数では国内トップの転職エージェント。総合型エージェントなので相談相手としては限界がありますが、登録しておくと頻繁にハイクラスの非公開求人を送ってくれるので、DBとして便利です。年収600万以上になったら登録しておくと良いと思います。 |
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リクルート運営のハイクラス層向け転職サイト。ビズリーチやLinkedInと併用して利用するとよいと思います。 |
年収800万円~1000万円以上の時の転職(中の人4回目の転職)
結論から言うと年収800万円以上の方は、前章で詳しく解説した「業界特化型転職エージェント」に加え、「ビズリーチ」「LinkedIn」「キャリアカーバー
」のような「ハイクラス層向け転職サイト」だけを使い、長期戦で転職活動を行うことをオススメします。
なぜなら、日本で年収800万円以上をもらうには、一般的にはベンチャー企業や中小企業では部長以上、日系大企業でも一部の企業を除き係長以上のポジションに就くことが必要だからです。
実例として、ここからは中の人が32歳年収700万円だった時の転職、つまり4回目の転職体験談をご紹介します。
32歳当時の中の人は、実は転職活動はしていませんでした。
しかしある日、「ビズリーチ」で今の会社からスカウトが来て、試しに会ってみたところ意気投合し、転職することにしました。
内定時にいただいたオファー条件は年収800万円。そして入社後に成果を出し続けた結果、現在では就活サイトや転職サイトの事業部長を歴任しています。現在の年収は副業と合わせて合計1,300万円になります。
スカウトを受けた当時の中の人の状況を説明しましょう。
当時、中の人は人材業界の大手企業に入社した後、新規事業を経営陣に提案。無事経営陣のGoサインをいただき、新規事業を自分で立ち上げていました。この新規事業は幸運にも恵まれ早期に黒字化。無事成功できたという状況でした。
それでは、なぜ転職したのか?
実は少し物足りなさがあったのです。その理由は2つありました。
- 新規事業は軌道に乗ってしまったので、その先の展開も予想できてしまったこと。
- 新規事業が成功したにも関わらず、会社全体の業績が良くなかったため、自分の給与はあまり上がらなかったこと。
そのようなことから、漠然と「物足りない」と感じていたのです。
だから転職は考えてはいなかったものの、前から登録していたビズリーチ・Linkedin・キャリアカーバーで興味があるスカウトが来たら、企業とひとまず会ってみていました。
「普通の転職サイト」と「ハイクラス層向け転職サイト」の違いは下の図の通りです。
つまり一言でいうとハイクラス層向け転職サイトとは、「現職に不満はないが、いい話は逃したくない」という人のための転職サービスです。だから中の人はビズリーチ・Linkedin・キャリアカーバーの3つは全く転職を考えていない時も常に登録していました。
そしてある日、今の会社からビズリーチでスカウトが来ました。中の人は転職は考えてなかったものの、興味はあったので、一度その会社の経営者と会うことにしました。
すると、その会社は自分と価値観も近く、現在よりも裁量もあり、そして年収も良いことが分かりました。そんなこともあり、今の会社に転職したのです。
以上の中の人の例のように、ビズリーチなどのハイクラス層向け転職サイトとは、「現職に不満はないが、いい話は逃したくない」という人のための転職サービスです。
中の人は現職に満足している今も、ビズリーチ・Linkedin・キャリアカーバーには引き続き登録しています。ビズリーチ・Linkedin・キャリアカーバーでは今までに下記のようなスカウトを企業から直接貰ったことがあります。
- 様々なスタートアップのCxOポジション(非上場企業から上場企業まで非常に多数)
- ある数兆円企業の子会社社長ポジション
- ある外資ユニコーン企業の事業責任者ポジション
- GAFA
- 五大総合商社
もしビズリーチ・Linkedin・キャリアカーバーに登録していなかったら、こういったキャリアに進む機会を逃してしまうでしょう。
年収800万円~1000万円以上の時に有効な転職サイト・転職エージェント一覧
サイト名 |
理由 |
---|---|
日本最大のハイクラス層向け転職サイト。年収600万円が近づいてきたら必ず登録すべきサイトだと思います。中の人は3回目の転職以降は必ず利用しており、年収1,000万円以上を実現した転職はビズリーチ経由で決まりました。年収1,000万円を超えた今でも外せないサービスです。 |
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世界最大のハイクラス向け転職サイト。外資系企業やグローバルな環境で働くことを目指すなら必ず登録するとよいと思います。 |
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年収600万円~年収2,000万円の方の転職決定数では国内トップの転職エージェント。総合型エージェントなので相談相手としては限界がありますが、登録しておくと頻繁にハイクラスの非公開求人を送ってくれるので、DBとして便利です。年収600万以上になったら登録しておくと良いと思います。 |
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リクルート運営のハイクラス向け転職サイト。ビズリーチやLinkedInと併用して利用するとよいと思います。 |
中の人が年収1,000万円以上になれた理由
最後に、中の人が今の会社で年収1,000万円以上になった理由についてお話しします。
結論から言うと、下記の2点が成功要因だと思っています。
- 平均年収が高い業界・会社に行ったこと。
- 自分が昇進しやすい会社、評価されやすい会社に行ったこと。
中の人が4回の転職を経て、年収1,000万円を超えることができたのは、上記の2点の両方をより満たす転職をしたからでした。具体的に言うと、4回目の転職によって「会社の平均年収」と「自分の役職」「自分の年収」は下記のように変化しました。
つまり、転職により、平均年収がより高い会社に移れた。
そして、より活躍できる会社に移ったことで、昇進できた。
だから中の人は年収1,000万円を超えることができたと思います。
なぜ、この2点が大事なのか?その理由について詳しく解説しましょう。
1.「平均年収が高い業界・会社に行くこと」が大事な理由
年収1,000万円以上になるには、平均年収が高い会社に行くことは絶対条件
平均年収1,000万円の会社に入社すれば、年収1,000万円にはいずれなれます。なぜなら、その会社の人にとって年収1,000万円は平均、つまり「普通」なことだからです。
それではクイズです。あなたは平均年収500万円の会社に入社したとします。では、部長まで昇進したら年収1,000万円に到達するでしょうか?
実はこの会社では、部長に昇進しても年収1,000万円にはまず届きません。なぜなら、一般的には部長の年収は「その会社の平均年収の1.5倍程度」だからです。
では、執行役員に昇進したらどうでしょうか?
実は執行役員の年収は一般的には「その会社の平均年収の2.0倍程度」です。つまり平均年収500万円の会社では、執行役員まで昇進しないと年収1,000万円は無理だということです。
各役職の年収の目安は、下記が目安です。
役職者の年収相場は以下が目安
— 転職サイトの中の人 (@tennakanohito) 2020年7月17日
【係長】会社平均年収×1.1倍
【課長】×1.3倍
【部長】×1.5倍
【執行役員】×2.0倍
【取締役】×2.5倍
【社長】×2.5~20倍※会社次第
例:平均年収500万の会社の場合
【係長】550万
【課長】650万
【部長】750万
【執行役員】1000万
【取締役】1250万
【社長】1250万~1億
つまりまとめると、「年収1,000万円以上になるには、平均年収が高い会社に行くことが絶対条件」だということです。
平均年収が高い会社は、「従業員1人あたり利益が高い商売(業態)」をしている
続いて「平均年収が高い業界・会社の特徴」について解説しましょう。
平均年収が高い会社とは「従業員1人あたり利益が多い会社」です。なぜなら、従業員1人が生み出す利益が多いほど、当然ながら従業員に給与として還元できる資金(原資)も多いからです。
上記のような構造があるので、一般的には「高単価の商材」を扱う業界・業態の方が、従業員1人あたり利益が多くなりやすいので、平均年収は高いです。
例えば商社、コンサル、大手広告代理店、メガバンクなどの年収が高いのは、従業員1人あたり利益が多い商売(業態)をしているからです。投資用マンションの営業の年収が高い理由も同じ理由ですね。
一方で例えば、小売店や飲食店の年収が低いのは、従業員1人あたり利益が低い商売をしているからです。つまり、業界・業態によって平均年収の高低は最初から大体決まっているということですね。
同じ業界の中なら、トップの会社になるほど平均年収は高い
最後に、同じ業界の中でもトップの会社ほど、当然ながら業績は良いので年収は高くなります。逆に同じ業界の中でも下位の会社ほど業績は悪いので、当然年収は低いです。
以上をまとめると、平均年収が高い会社の特徴は以下の2点です。
- 従業員1人あたり利益が高い商売をしている業界・業態である
- 同じ業界の中でもトップの会社である
「平均年収が高い業界・会社の特徴」については下記の記事でも解説しているので、興味があればこちらもお読みください。
中の人が4回目の転職で100万円上がったのは、平均年収が150万円高い会社に移ったから
ここで実例として、中の人の4回目の転職について解説しましょう。
人材業界は、業界自体は平均年収が高い業界というわけではありません。しかし、その中でも平均年収トップの企業に移れば、年収は上がります。
中の人の4回目の転職では、平均年収が150万円高い会社に移りました。だから、転職するだけで年収が100万円上がりました。単純ですが、そういうことです。
2.「自分が昇進しやすい会社、評価されやすい会社に行くこと」が大事な理由
昇進できるのは、自分のスキル・価値観と「パズルのピースのように合う会社」
企業の人事制度は、一般的には「昇進するほど年収は上がる」ように設計されています。そして自分が昇進しやすい会社の条件とは、中の人は主に以下の2つだと思っています。
- パズルのピースのように、自分の持っているスキルがちょうど足りない会社
- 仕事のスタイル・価値観が自分と合う会社
まず、「パズルのピースのように、自分の持っているスキルがちょうど足りない会社」とは、いくつか具体例をあげるとこのような感じです。
中の人の場合をお話しすると、中の人が現在いる会社は人材業界の中でも業績は良い会社でしたが、ITスキルが低い会社でした。だから私のように人材業界も理解しつつ、IT業界にいたバックグラウンドのある人材が重宝されやすい状況だったのです。だから中の人は今の会社で成果を出せ、昇進できたのだと思います。
次に「仕事のスタイル・価値観が自分と合う会社」について説明します。
いくつか具体例をあげると、例えば会社によって以下のような違いはありませんか?
例えば、「ロジカルよりも行動力に自信がある人」の場合、「ロジカルな人が好まれる会社」よりも「ロジカルよりも行動力を重視する会社」に行った方が、当然活躍できるでしょう。
つまり「仕事のスタイル・価値観が自分と合う会社」に行くほど活躍できる、すなわち昇進しやすいのです。
中の人の4回目の転職の場合では、中の人は入社を決める前に経営メンバーと何度か話をしたのですが、その中で「価値観」や「仕事のスタイル」が自分ととても近いことが分かりました。だからとても仕事がしやすそうだと感じて入社を決めました。中の人の印象は入社後も間違っていなく、だからどんどん活躍し昇進することができました。
だから、もし今「もっと活躍したい」「もっと昇進したい」と考えている方がいましたら、すぐ転職することは全く考えていなくても中の人のようにとりあえず「ビズリーチ」「LinkedIn」「キャリアカーバー
」のような「ハイクラス層向け転職サイト」に登録だけしておきましょう。そして興味のあるスカウトがあればとりあえず色々な会社と面談だけしてみるとよいでしょう。現状よりも、自分のスキルと価値観にさらに合う会社に巡り合うかもしれません。
そして最後に、年収1,000万円以上を狙うなら、転職活動は「長期戦になる」と考えて、辛抱強く臨んでください。
この章で僕が解説したことを一言でまとめると、「平均年収が高く」かつ「自分が昇進しやすい/評価されやすい会社」を見つけよ!ということです。
そして、そのような会社はすぐ見つかる訳ではありません。すぐ見つかったら正直ラッキーです。多くの会社と面談を重ねた上で初めて見つかると思います。
だからこの記事で紹介した「ビズリーチ」「LinkedIn」「キャリアカーバー
」のような「ハイクラス層向け転職サイト」と、「各業界特化型エージェント」を併用し、運命の企業に巡り合うことを数年がかりで根気よく待つことを強くオススメします。
もし、転職・キャリア戦略に関して質問や相談をしたい方がいましたら、転職サイトの中の人(@tennakanohito)のTwitterアカウントか、↓こちらの相談箱まで是非ご質問ください('◇')ゞ
@tennakanohitoの質問箱です。転職・キャリア関連の質問があればこちらにお寄せください('◇')ゞhttps://t.co/C8yQb1yL0F #質問箱 #peing
— 転職サイトの中の人 (@tennakanohito) 2020年7月11日